行ってきました宝塚。照りつける太陽の中わたくし、前日からの寝不足、謎の下痢・胃痛、激しいサンダーバード酔い(電車酔いとも言う)で顔色真っ青でした。あぁ肥満のもやしっ子って救いようがないわ…。

劇場に着いたらとりあえず食堂でたこ焼を食べました。今日も今日とてたこ焼です、バカの一つ覚えです。たこ焼を食べるのが楽しみで毎回この食堂にきているというのにこの日のおばちゃんソースとマヨネーズをちょっとしかつけてくれませんでした。いつもの沢山つけてくれるショートカットのおばちゃんを出せぇぃ。ブーブー。しかも弱っているのでいつも美味しく食べているたこ焼が全く美味しくなかった…。ガーン。水を飲もうとすると手がグラグラして水がボッタボッタこぼれます。あぁ水も上手く飲めないなんて今から観劇なのに大丈夫なのかしら…あぁ食堂で働くお兄ちゃん達ってなかなか格好いいんだねぇ…うふふふふ。

ちょっと余計なことを思ったりもしましたが腹もふくれ次はキャトルへ行きました。まぁお金が無いのでただ冷かしに行くだけですが。んーっそれにしてもキャトル混んでます…、立読みすらも困難そうです。人ごみを避けつつキョロキョロしていたらやたらとファントムグッズが目に入ってきました、DVDが山積みです。そんなに人気なんですかファントム?公演中一回も泣かなかった私にこのファントムブームの波は乗れそうもないわ〜ってそれ以前に波に乗る為の資金が一切ないんだわ…。ビデオコーナーでは薔薇の封印が流れていたのでわーいと画面の前に立ったのですが10秒ほど見ているとクラクラしてきたのでもうキャトルを出ることにしました。りかさーん、いつかDVD買うからねぇ〜。待っててねぇ。

しばらくロビーでボーッとしていたら会場時間になったので席にとっとと着くことに。隣の女性はなにやら手にジャラジャラアクセサリーをつけています。んーっ嫌な予感。とりあえず体調が一向に良くならないので開演まで寝ることに。グーッ…。そして開演。

この日でやっとこさ役変り公演を全部見ることができました。今回観劇したのは中臣鎌足があさこさん石川麻呂がゆうひさん軽皇子がかしげちゃんの配役バージョンです。

意識がボーッとしているなかでの苦手な歴史物。骨折した人間に100メートルダッシュさせるような過酷さです。芝居が始まって役の違いを観ようと思っていても無意識に頭が「あぁ今日宝塚は花火大会なのかぁ〜観たいけど帰らなくちゃならないしなぁ…」とあさっての方向に行ってしまいます。隣の女性は嫌な予感が的中しオペラグラスを上げるたびジャラジャラうるさいです、もう一個隣の人はなにやらずっと目薬をさしています、なぜ?あっ隣の人がセンスであおぎだしました、かなりの前列なのになんて大胆な…あっあさこさんが来たらセンスを閉じた、おぉこの人はどうやらあさこさんファンのようだね。

って全然芝居に集中してないじゃんっ!駄目だ駄目だ!ちゃんと観なくっちゃ!!!!!!ジーー−−−−−−ッ。

さえちゃんはセリフの言いまわしがすこーしだけ変化していました。前よりも少し貫禄をもたせたようなゆったりとした話し方をしている部分が何度かあって蘇我入鹿の雰囲気とマッチしていたように思います。大人になった蘇我入鹿を分りやすく伝えるためにもできればもっとこの貫禄を持った話し方の割合を増やして欲しいです。最後の殺されてしまう場面のさえちゃんは熱くていいですねぇ。良かっただけに他の場面でもこういう激しく動いて叫ぶさえちゃんが観たかったです。あさこさんの中臣鎌足はすこしクサメでしたよ、少し歌舞伎っぽいようなセリフ回しでした。嘘も顔色変えずに言ってしまいそうな冷たさを感じる大人な鎌足さん、どちらかというと鞍作さんよりこの鎌足さんの方がゆらさんをものにしてしまいそうな雰囲気でした。ゆうひさんの石川麻呂はなんだか助けてあげたくなるような人柄で妙に惹かれてしまいます。可愛らしい石川麻呂、非常に良いです。かしげちゃんはとっても優しそうな軽皇子さんでした。奥さんの心の揺れにもあまり気付いていなさそうです。この役はあまり目立たない役なんですがかしげちゃんが放つ王子さまオーラ&ハッキリした顔立ちでどこにいてもすぐに分りました。そして足細すぎです、足だけをボーっと見ていたら細身のブーツなのにも関らずブカブカでした、ありえないっ!肉食べてっ!肉っ!芝居もいいけど肉よ!肉っ!

飛鳥夕映えは苦手な歴史物だったためいまいちハマれなかったんですがプロローグのさえちゃんあさかしゆうひさん達の歌うシーンと、うたがきの「♪ハハァハァハァ〜」っていう場面はかなりテンションがあがります 大好きですこの2シーン。プロローグの方はさえちゃんとゆうひさんの踊りがなんだかカクカクしていてすごく良いっ!あさこさんはすごく渋めでかしげちゃんはキリリ男前でこちらも良いっ!この振付いいですね〜。http://www.geocities.jp/mozuesan/kakukaku.htm (上の図参照)一緒に踊りたくなります。うたがきの場面は曲も踊りも楽しくて見ていて飽きません。ここでのるいちゃんの艶っぽくて見入ってしまいます。えりさんとるいちゃんの濃い組合せは印象に残りますね〜。個性的な方がいると舞台がピシッっとまとまる感じがします。

そして今回なぜやらリュウさんがやたらとニッコニコでした、なんででしょうねぇ、あと数公演で夏休みだから嬉しかったんでしょうかねぇ。とにかくすっごい笑顔でした。箙かおるさんは妙に血色悪いなぁと思っていたら口紅ぬっていませんでした、塗り忘れかと思いましたがパンフレットでもノー口紅でした。ほほぅ、これも役作りなんでしょうか。送られなかった手紙の時といい大人の色気が出ていて、さすが専科さん貫禄十分でした。ゆらさんの天皇役は無理に低い声で貫禄を出すより始めに話していた時のような高い声を常に出していた方が天皇という立場の崇高で普通の人には手が届かない雰囲気が出そうな気がしました。あと鞍作と瑪瑙のイチャイチャシーンで邪魔扱いされてしまうみっちゃん、リアクションが「オ゛ーーッ!!!」と前見た時よりも大げさになっていました。お兄さんはやたら笑っているし、鞍作には毎日毎日邪魔扱いされるしと日々のうっぷんが爆発したのかもしれません。監視役も大変ですね。

今回役変り公演を全部観たわけですが、それぞれ演じる役を意識して演じ分けているのかそれぞれの個性がでていて感心してしまいました。そしてどの方も「この役合わない」というのが無かったのも素晴らしいと思います。正直作品が良ければ役変りってそう必要なものではないような気がしますが、なんだかんだと楽しめました。

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